こんにちは。河野由香です。
みなさんはおうちのコンピュータのアップデートを定期的に行っていますか?WindowsでもMacでもスマホでも、OSのセキュリティアップデートやアプリケーションの更新など、ときどきソフトウェアの更新が必要です。自動で行われる場合もありますし、ご自身で操作している方もいらっしゃるかもしれませんね。
博士のプログラミング教室 Candyで使っている小型コンピュータRaspberry Piも、ときどきソフトウェアの更新を行っています。教室に自分のRaspberry Piを持ってきているみなさんも、ときどき更新を行いましょう。
というわけで、今回はRaspberry Piのソフトウェアアップデートの方法をご紹介します。
1. 準備
(1)Raspberry Piをインターネットに接続する
アップデート作業では、必要なソフォトウェアをインターネットから取得します。そのためにまず、Raspberry Piからインターネットにアクセスできるようにしておきましょう。
(2)データのバックアップを取る
データのバックアップはとても大切です。アップデート作業の前に必ず行いましょう。
アップデート作業中にトラブルが起きた時、Raspberry Piに保存されているデータが消えてしまう可能性があります。データが消えてからでは元に戻せません。必ずバックアップを取っておきましょう。
- 方法1:USBメモリへバックアップしたいデータをコピーする
- Raspberry PiにUSBメモリをさし、必要なデータをコピーします。
- 方法2:別のPCへデータをコピーする
- 別のPCからSSHでRaspberry Piに接続します「ssh pi@192.168.11.5」。IPアドレスはRaspberry PiのIPアドレスです。「ifconfig」コマンドで確認できます。
- SSHで接続できたら必要なデータをコピーしましょう。
2. Raspberry Piのアップデート
いよいよアップデート作業開始です。コンソール画面から順にコマンドを入力します。コマンド入力後はそれぞれ待ち時間が発生しますので、なかなか終わらなくても辛抱強く待ちましょう。
(1)現在のバージョンを確認してみる
下記のコマンドを入力し、アップデート前のバージョンを確認してみましょう。
uname -a
図1のようにバージョン情報が表示されます。

図1:現在のバージョンを確認
(2)パッケージ情報を最新にする
Raspberry Piで保持しているパッケージ情報のリストを最新にします。下記のコマンドを入力します。最新のリストがダウンロードされます。
sudo apt-get update
(3)インストール済みのパッケージを最新にする
(2)で得たリストを元に、Raspberry Piにインストール済みのアプリケーションを最新に更新します。
sudo apt-get upgrade
続行しますか?[Y/n] と表示されます。「Y」を入力 し、ばらく待ちましょう。
(4)ディストリビューションを最新にする
OSのディストリビューションを最新に更新します。
sudo apt-get dist-upgrade
続行しますか?[Y/n] と表示されたら「Y」を入力 し、ばらく待ちましょう。
(5)ラズベリーパイのファームウェアアップデート
ファームウェアを最新に更新します。
sudo rpi-update
(6)再起動する
最後に再起動しましょう。
sudo reboot
(7)バージョンを確認してみましょう
(1)と同じコマンドを入力し、アップデート完了後のバージョンを確認してみましょう。
uname -a
図2のようにバージョン情報が表示されます。

図2:更新後のバージョンを確認
3. まとめ
コマンドを順に入力するだけですが、データのダウンロード、ダウンロードしたデータの展開に時間がかかる場合があります。
時間はかかりますがコンピュータを最新の状態にしておくことは大切です。ときどき時間を作ってアップデートしましょう。
終わり。